1.材料の選定

 神輿の材料の選定は実際に目で見て三百年以上経過した目の詰んだ粘りけのあるものを選ぶ。木の木心を見極め神輿のどの部分に使うかを決める、また納める場所によってかつぎ方や水をかける・海水に浸かるなど祭のやり方も異なるため、その辺も考慮して木の活かし方もここで決める。長年の経験による確かな目は神輿づくりの匠の条件でもある。

2.製材・乾燥


 確かな材料を選び終わると、直ちに製材する。製材された良質な欅(ケヤキ)を見ると選び抜いた
ものでも、やはり胸をなでおろす瞬間である。その後製材された木材は工場に運ばれ梅雨時は表で雨ざらしにして木の灰汁(アク)を抜いてやる、その後、日の当たらない風通しの良い場所で乾燥させることになるが、神輿の素材として使用できるまでには、およそ五年から十年の歳月が必要である。